はちみつを購入するときに、
加熱の有無を気にしていますか?
はちみつには
“加熱しているもの”と“加熱していないもの”があります。
わたしたち、Shinobeeでは「非加熱」のはちみつにこだわり、
手間ひまかけて、一つ一つ大切に作り出しています。
はちみつの非加熱と加熱にはどんな違いがあるのか、
お話ししていきたいと思います。
非加熱はちみつとは
採取後に一切の加熱処理を行わないはちみつです。
「加熱」というと、殺菌をイメージする方も、
おられるのではないでしょうか。
確かに食品や飲料の中には、殺菌を目的に加熱しているものもあります。
ただし、はちみつにおいては、
殺菌のためだけに加熱することは少ないです。
はちみつはどうして加熱処理を行うのか?
では、どうして、はちみつは加熱処理が行われるのでしょうか。
- 結晶化を溶解させるため
- 作業の効率化
- ミツバチに変わって人が働く
- 輸入の都合上
以上の4点が加熱処理を行う主な要因。
それでは、ひとつづつ紐解いていきましょう。
結晶化を溶解させるため
はちみつの性質のひとつに
<結晶化>があり、
徐々に、
白く凝固してきます。
特に冬季になり、気温が下がってくると、結晶化が早いですが、
夏や秋でも、結晶することがあります。
はちみつの結晶化の要因は気温だけではなく、
蜜(花)の種類によっても変化します。
その結晶化を、溶解させるためには熱が必要になります。
ご家庭では「湯煎」が一般的ではないでしょうか。
この溶解の際の温度が重要になり、
はちみつが持っている酵素の中には、熱に弱い酵素も入っており、
50℃以上の加熱を続けることで、酵素が減少し、
60℃以上の加熱で栄養素に影響を与える、
というデータがあります。
ミツバチたちの、巣箱内の温度は35℃前後なので、 Shinobeeでは、専用の機械を用いて、自然環境下の温度で、 一昼夜以上かけて、溶解をしています。
作業の効率化
もうひとつの
はちみつの性質は
<粘度>です。
トロトロとした、
はちみつの姿を
ご想像ください。
粘度はmPa・s(ミリパスカルセック)という単位であらわされるのですが、
身近なものと比較すると、、、
とんかつソース(24℃) | はちみつ(21℃) | ケチャップ(24℃) |
640 mPa・s | 1300 mPa・s | 1800 mPa・s |
上記のように、はちみつの粘度は、
とんかつソースとケチャップの中間の粘度となります。
粘度が、高い状態だと、異物を除去する「ろ過」の際、
フィルターを通過するのに、時間がかかり、作業効率が落ちます。
はちみつは、加熱をし、
温度を上げることによって、サラサラになるので、
短時間でたくさんの、はちみつをろ過することができ、
作業の効率化ができます。
Shinobeeでは、 採れたままの香りを大切にするため、 ろ過段階では一切の熱を加えずに、 常温のままじっくりと、時間をかけてろ過をしています。
ミツバチに変わって人が働く
ミツバチは花の蜜を
巣箱に持ち帰り、
羽ばたき運動で、
花蜜の水分をとばし、
蜂蜜に仕上げて
貯蔵しています。
水分量の多い花蜜の状態で収穫を行ったり、
糖度が十分に高まったつもりで採取しても、
実は糖度が足りなかった(水分量が多かった)など、の場合に、
収穫後に加熱を行い、人工的に水分をとばす方法があります。
Shinobeeのはちみつ作りは、 花々とミツバチの仕事とし、 皆様に、大自然のめぐみを、 存分に楽しんでもらえるよう心がけております。
輸入の都合上
輸入はちみつの場合は、
コンテナ船に揺られ、
数か月かけて、
日本にやってきます。
特に赤道を越えてくる際には、
コンテナ温度が60℃~70℃になるといわれています。
また、数か月間、人の管理下にないはちみつは、
結晶化している可能性が高く、
ドラム缶や、それ以上の大きな容量で輸入される蜜を、
低温で溶解させるためには、かなりの時間を要するので、
高温で溶解される場合があります。
現在は、温度を一定に保つ「恒温コンテナ」があるので、
気にされる方は、輸送方法まで調べられると良いかと思います。
まとめ
非加熱はちみつで自然の味を楽しもう
Shinobeeでは、はちみつの取り扱いとして、
非加熱であることにも、こだわりをもっています。
その為、加熱処理するはちみつより、何倍も手間がかかります。
それでも、
「自然のはちみつの魅力をお届けしたい」
という思いから、加熱処理をおこなわずに、じっくりと時間をかけ、
ミツバチと共に、はちみつを作り上げています。
こだわりを持つ、多くの生産者さんは、
ホームページやSNSを使って、自社の魅力をPRしています。
「非加熱のはちみつを食べてみたい!」
と興味をもってもらえた皆様に、
素敵なはちみつとの出会いがありますように。
非加熱のはちみつならではの香り、貴重な酵素や栄養をご堪能ください。