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草刈り、風が通った日。——花織里プロジェクトの最初の一歩【開墾〜播種の進捗】

耕作放棄地の開墾前後。花織里プロジェクトの進捗(開墾〜播種)

数年前まで田んぼとして活用されていた農地が、離農により耕作放棄地となってしまった土地。約1ヘクタール(テニスコート約38面分)という広大な面積を持つこの土地を、ミツバチと人が集う“花々が織りなす里”を育み、再生する挑戦が、着実に前進しています。

花織里(かおり)プロジェクト-Beellage-は、今季、開墾から播種まで進みました。
刈り払って、伐って、起こして、均して。風と光が畑に戻り、春に向けて**ヘアリーベッチ(緑肥・蜜源)**の種を託しました。


目次

困難なスタート地点

プロジェクトスタート時の状況は、想像以上に厳しいものでした。農地の中には2メートルを超える雑草が生い茂り、さらには雑木までもが根を張っている状態。「草木が繁茂する」お手本のような耕作放棄地の光景が広がっていました。

草木が繁茂する耕作放棄地
草木が繁茂する耕作放棄地

再生への道のり

道なき道を切り開くところから、私たちの挑戦は始まりました。

  1. 刈り払い機での雑草刈り – 人の背丈をはるかに超える雑草と格闘しながら、少しずつ前進
  2. チェーンソーでの雑木伐倒 – 育ってしまった雑木を一本一本丁寧に伐採
  3. ユンボでの伐根作業 – 地中深くに張った根を掘り起こし
  4. トラクターでの土起こし – 硬くなった土を耕し、生命を宿す土壌へ
  5. 土中への空気供給 – 微生物が活動できる環境づくり

ヘアリーベッチで「再生の一歩」

そして秋、重要な播種作業を行いました。選んだのはマメ科の「ヘアリーベッチ」です。

なぜヘアリーベッチなのか?

  • 土壌改良効果: 土中の窒素成分を豊かにし、痩せた土地を肥沃な土壌へと変えてくれます
  • シカの食害に強い: 獣害が少ないとされ、山間部での栽培に適しています
  • 緑肥作物として最適: 次の作物を育てるための土台づくりに最適です
  • 蜜源として: そして何よりヘアリーベッチはミツバチが大好きな花のひとつ

耕作放棄地を再び「作物が育つ土地」へと変えることが第一ステップ。ヘアリーベッチは、その理想的なパートナーとなってくれると願い選びました。


雨天で中止も、諦めずに前進

農業体験、花畑の種まきイベント

実は皆様にもご参加いただける種まきイベントを企画・募集していたのですが、あいにくの雨天により中止となってしまいました。しかし、秋の内に種まきを完了させる必要があったため、スタッフ総出で播種作業を実施。覆土と転圧を行い、春を迎える準備が整いました。

秋の内に種まきをすることを最優先にあぜ道の草刈りは後回しに。花を楽しむ春までには完了させる予定で、現在も作業を継続しています。


支えてくださる皆様への感謝

ここまでスムーズに進行できたのは、ボランティアスタッフの皆様、協力企業の皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

春、一緒に花とミツバチを楽しみませんか?

花織里プロジェクトは、皆様と一緒に育みたいと想いを抱くプロジェクトです。

S字の川と、紫と白の花帯が続く春の里山(花織里)

参加方法は2つ

  1. 会員ポイントで応援する
    お買い物で貯まったポイントを花織里プロジェクトへ充当できます。小さな一歩の積み重ねが、春の景色を育てます。
  2. 現地ボランティアに参加する
    草刈り・整備・イベント運営など、一緒に手を動かす仲間を募集します。

2026年の春は、緑と紫の絨毯のような、ヘアリーベッチの可憐な花が一面に咲き誇り、ミツバチたちが舞う光景が広がるはずです。

春には、みんなで花とミツバチを楽しみましょう!
ゴールデンウィーク頃:開花状況の観察/花見&ミツバチ観察デー(計画中)

荒れた耕作放棄地が、人とミツバチの共生空間へと生まれ変わる瞬間を、ぜひ一緒に体験してください。


花織里プロジェクトの詳細・参加方法は以下

今後も定期的に進捗状況をお知らせしてまいります。どうぞお楽しみに!


90秒で振り返る要約

  • 花織里プロジェクト進捗:**開墾→耕起→播種(ヘアリーベッチ)**まで完了
  • 目的:耕作放棄地(1ha)の荒地再生蜜源づくり里山保全
  • 参加方法会員ポイント支援/ボランティア参加の2通り
  • 次の予定:外周整備・春の観察会(計画中)
耕作放棄地の開墾前後。花織里プロジェクトの進捗(開墾〜播種)

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