—“花の個性”がそのまま瓶に。迷わない選び方ガイド—
「種類が多すぎて選べない…」という方へ。はちみつは蜜源=どの花から採れたかで、色・香り・甘さ・余韻が大きく変わります。この記事では主要5種(アカシア/れんげ/みかん/そば/百花)の“性格”を一目で分かるように整理し、用途別のおすすめまでご提案します。まずは万能1本+個性1本の2本持ちからはじめましょう。
“花の個性”が味を決める理由

同じ養蜂場でも、採蜜時期や花の種類が変われば風味は一変します。色と粘度、香りの立ち方、口どけ、余韻——蜜源が違えば別物。だからこそ、食べ方・使い方に合わせた選び分けが楽しいのです。
主要蜜源のプロフィールと“合う使い方”
アカシア(万能・すっきり)

味:淡く澄んだ甘さ/香り:控えめで上品/色:淡い黄金色/結晶:しにくい
おすすめ用途:ヨーグルトや紅茶の甘味、料理の砂糖代替(照り・コク・しっとりが出やすい)
こんな人に:はちみつ初心者、毎日使いの1本が欲しい方
れんげ(やさしくまろやか)
みかん(香りを楽しむ)

味:軽やか、後味さっぱり/香り:柑橘のフローラルがふわり/色:淡〜中琥珀/結晶:する
おすすめ用途:紅茶やハーブティー、ヨーグルト、オイル+酢+はちみつの柑橘ドレッシング
こんな人に:香りの立ちを大切にする方
そば(濃厚・コク深い個性派)

味:力強く重厚/香り:ビターで濃厚(好みが分かれる)/色:濃茶〜黒褐色/結晶:する
おすすめ用途:チーズやナッツ、黒パンに少量を。肉料理のタレやソースの“隠し甘さ”にも◎
こんな人に:コク・余韻・個性を楽しみたい方
百花(季節のブレンドを日常に)

味:複雑で奥行き/香り:季節で移ろう多層感/色:中〜濃琥珀/結晶:する
おすすめ用途:トーストにたっぷり、煮物や照り焼きのコク出し、毎日の甘味全般
こんな人に:その年・その季節ならではの“表情”を楽しみたい方
メモ|結晶化は自然現象:白濁や粒は品質劣化ではありません。40℃以下のぬるま湯でゆっくり湯煎すれば滑らかに戻ります(冷蔵は結晶を進めるためNG)。
“迷わない”選び方:用途×好みで2本持ち
- まずは:アカシア(万能)+百花(表情豊か)
- 香り派:アカシア → みかんへステップアップ
- コク派:百花 → そばを“少量で”試す
- 朝食中心:アカシア or れんげ/チーズやワイン:そばをひと垂らし
- 買い方:初回は小瓶でテイスティングし、次回から“推しの花”を大瓶で

まとめ
蜜源が違えば、楽しみ方も変わる。
“万能+個性”の2本持ちから始めて、食卓のシーン別に自分の定番を見つけましょう。


- 1歳未満の乳児には与えないでください。
- 風味や色は採蜜時期・地域で変わります。瓶ごとの個性をお楽しみください。